先日、杉田玄白の書いた「おいぼれのひとりごと」という本を読みました。
そこには84歳になった玄白の様々な体の不調について書かれていて、
歯のことについても記述がありました。
玄白は歯が無く、木製の入れ歯を使っていたそうで
その入れ歯がいかに使いにくく、味も感じない
口臭もして、日々どんなに我慢しているかをかなりの長文で訴えていました。
江戸時代の木製の入れ歯よりも
はるかに使いやすくなった現代の入れ歯でも
同じことを訴える患者さんはたくさんいらっしゃいます。
これから何百年と技術が進歩しても
やはり天然の歯に勝る入れ歯は現れないだろうなと
歯があることのありがたみを再認識させられました。
(歯科助手M.T)